第三回靖国神社奉納演舞会を平成24年10月21日(日)、靖国神社能楽堂にて開催致しました。
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当日は、たくさんの拓大OBを始め、関係者の皆様にご来場頂きまして誠にありがとうございました。
集合は10時、全員で舞台である能楽堂を掃除し清めました。紅会の若手OBが積極的に清めて下さいました。
控室には久々にお越し頂いた応援団OBの上野先輩はじめ多数の先輩方がお見えになり、皆さん懐かしそうに昔話に花が咲いていました。
12時から正門前で全員で記念写真、その後本殿参拝致しました。
午後1時頃には能楽堂前に用意して頂いた席がほぼ満席となりました。午後1時10分、いよいよ拓大応援団OB紅会による応援団リーダー公開の始まりです。まず、国を憂う青年の誠を歌い上げた「青年日本の歌」を歌いながらの入場です。先導は74期阿久井義人。
主催者を代表致しまして、学徒出陣の英霊に対する奉納演舞開催を64期萩原道夫先輩からご挨拶申し上げました。
ご挨拶が終わったらいよいよ始まりです。まずは74期山口彦一の先導で国家斉唱、拓大応援団五丈訓の唱和。続きまして68期青木弘文のリーダーで校歌、第一応援歌です。拓大校歌は1919年秋、母校創立20周年記念を目標に制定されました。校歌3番の「人種の色と地の境、我が立つ前に差別なし」に象徴されますように拓大精神とは正に、海外雄飛により海外で活躍できる人材を育成することを目的としております。
<拓殖大学 校歌>
一、右手(めて)に文化の炬(ひ)をかゝげ 扶桑(ふそう)の岸に声あげて
闇は消えよと呼ぶは誰(た)ぞ 人は醒めよと呼ぶは誰(た)ぞ
嗚呼輝ける雄渾(ゆうこん)の 姿ぞ我の精神(こころ)なる
二、雲は焔の色に飛ぶ 南国水はたぎるとも
春光永久(とは)にへだてたる 北地に氷りとざすとも
仰いで星を見るところ 拓(ひら)かでやまじ我が行手
三、人種の色と地の境 我が立つ前に差別無し
膏雨ひとしく湿(うるを)さば 磽确(こうかく)やがて花咲かむ
使命は崇(たか)し青年の 力あふるゝ海の外
続いて68期中島会長のリーダーでシャンコ鉄。薫風亘る両国は隅田川のほとり、蔵前国技館で毎年開催される東日本学生相撲大会にて威風堂々たる我が拓大全学応援団500名余りがシャンコシャンコと乱舞する様は、正に初夏の東京の風物詩と称されるものでした。
続いて拓大歌集より亜細亜の歌、吟じますは74期磯 達志。亜細亜の歌は学部35期小川哲雄先輩作、光は東、亜細亜よりと亜細亜が世界の中心となり亜細亜の繁栄を願う素晴らしい歌です。
数ある大学応援団の世界にあって、他の大学が真似を出来ない、我が拓大の専売特許とも言える演舞に日の丸の扇子を使った演舞がございます。「拓大ノーエ節」73期豊田浩二がリーダーを演じました。
昭和30年~40年代の拓大は、空手、相撲、柔道、剣道などの武道系が強く東日本、全日本を始め各選手権大会で優勝、上位入賞で常勝拓大の名を天下に知らしめておりました。この時期、応援団でも更に選手や学生を鼓舞しようと話し合い思案の末、新たに応援歌が考案されました。第二応援歌「我らが拓大」リーダーは 81期 平 和仁。
蒙古放浪歌 拓大の精神を基本に、志をもって海外に雄飛された先輩たちが故郷に残した親、兄弟を思う時、あるいは、かの地において自らに課せられた使命の重さをかみしめる時、淋しさ、迷いを払しょくする為、一人朗々と歌い上げる拓大生の魂の叫びとも言える歌です。また、この歌は応援団の団歌でもあります。吟じますは74期 島岡 茂
日本一の空手部を擁する我が拓大の師範、中山正敏先生のご指導を得て完成しました。これ以上の気合いは無いと思われる位の気合いを込めて。リーダーは74期 山口彦市。
怒濤逆巻く東瀛の雲紅の色に染み~逍遥歌は空手の演武と共に全員でお届けしました。空手の演武は、62期空手部OB和田和巳先輩です。
蔵前国技館で開催されます全日本相撲選手権大会に於いて、同時に開催されるNHK主催の全日本学生応援団コンクールで、我が拓大が常に優勝を重ねて参りましたのは、拓大応援団を象徴する演舞「拓大キンキラ節」があったからです。剣道部師範小山朝英先生の振り付けによるものと伝えられております。リーダーは73期吉村洋治。
結びの演舞は「序文」「興亜の雄図」「押忍三唱」。序文は73期豊田浩二。興亜の雄図、正リーダー68期中島 武、サブリーダー68期青木弘文、74期山口彦一によりお届け致しました。
序文とは。昭和16年11月、日米開戦を前に全学応援団は学校の指示で解団となり、全校学生の前で39期応援団長佐野篤四郎先輩より解団の経緯が説明されましたが、解団反対の発言等大荒れに荒れました。解団式にて応援団幹部、リーダーを始めとした在校生が大挙参加し、いよいよ大集団による歌と踊りの始まるとき、佐野団長より大声一番、檄が飛ばされました。この檄こそが歴代応援団長により現在まで語り継がれるております「序文」です。
<序文>
「草木すら時に悲歌を嘆ず、嗚呼熱血武侠の紅陵健児などか憂国悲憤の歌なしとせん。
染まりては散る紅葉の下陰、美酒酌みては五丈原に嘯きし先人 其れその憂国武侠の魂は迸りて此の歌となる。
移ろい行きし星霜と共に人亦去りて 今此処 興亜思想揺藍の地 紅葉ヶ丘に籠れる健児二千
時に国を憂い亜細亜を思わば 紅陵の盟友よ風に嘯け 摩天林の下 雲に雄叫べ 麗澤湖の畔り
而して掬むべし 掬まん哉 先人が血潮の雄叫びを・・・」
最後に中島会長から紅会を代表致しまして御礼のご挨拶がございました。
全演目終了後、75期三ツ橋基代志の先導で海ゆかばを歌いながら退場致しました。
ご来場頂きました皆様、誠にありがとうございました。
鼓手 77期 澤田伸一 司会 72期 井上木太郎
拓大応援団OB紅会事務局